2020年4月30日木曜日

学校9月スタート案が採用されたら、就活はどうなるか?

現在、世間を騒がせている学校9月スタート案。
これが実現すると、就職活動はどう変わるのかを想像してみました。

あくまでも現段階での私見ですが、
良かったらご覧ください。

◆入社時期は?
新卒一括採用が蔓延する日本社会においては、入社時期も9月となるでしょう。そして、これを機に、体力のある大手企業は「通年採用」「職種別採用」へシフトするでしょう。中堅中小企業はまだまだ「一括採用」を続けると思います。

◆就職活動時期は?
学部生でみると、3回生の年度末が「夏休み」になるわけです。夏休みが短くなることは考えづらいですから、3回生の末(8月)にインターンシップへ参加し、4回生の頭(9月)から就活開始、というイメージです。

◆競争環境は?
景気動向はさておき、それ以外の要因で競争環境が変わります。最も大きいのは、海外の大学へ留学していた学生たちも、就職活動の標準ルートに乗ることができるようになります。
※これまでは海外留学生たちは、就活のピーク時(3月~5月)にはまだ海外にいたため、「就活に不利な状況」でした。
従って、日本の大学に通う就活生たちは、景気動向に関係なく「これまでよりも競争が激しくなる」ことは間違いないでしょう。
加えて、コロナ不況による氷河期が訪れるとなると、競争倍率はさらに高まるでしょう。

◆通年採用が進むの?
通年採用にマッチするのは「高いスキルを有する」「特定のスキルを有する」学生のみです。要は「明らかに優秀で意識も高い学生」や「高い技術を有する学生」のみが対象となるわけです。その他大勢の標準的な学生は、これまで通り「一括採用」が主流となるでしょう。
なお、通年採用を実施できるのは「知名度の高い大手企業メイン」です。なぜなら、知名度の低い中小・零細企業が実施をしたとしても「学生が集まりづらい」「集める方法はあるが、コストがかかる」から。

◆どんな世界が待っているの?
これまで以上に「優秀な人は大手企業に行く」「標準的な人は中小企業に行く」という世界になるでしょう。それにより二極分化がさらに進むでしょう。

◆優秀な人ってどんな人?
ここでいう優秀とは「学力が高い人」のことを指しません。優秀というよりは、企業にとって「有益」と言い換えたほうが良いかもしれません。

<これまでの優秀像>
 ・特定の技術や知識を有する
 ・コミュニケーション力が高い
 ・芯がある、意識が高い
 ・バイタリティがある など

<これからの優秀像>
 ・特定の技術や知識を有する(理系学生の優位は変わりません)
 ・企業の事業に関する知識、経験、スキルを有する
 ・企業が募集する職種に関する知識、経験、スキルを有する など

要は「即戦力性が求められる」ということです。

企業は、有益な人材については「常にほしい状態」なのです。

そして、学生は「まだどこにも所属していない」状態の人材であり、
企業としても「採用対象としての注目度が高い」わけです。

◆結論:学生さんはどうしたらよいの?
単に就職活動のことだけを考えたら、という前提付きでの提案です。

大学入学後から(できれば志望大学・学部を決定するタイミングから)、

「企業が何をしているのか」を理解しようとしてください。
「企業とは何者なのか」を理解しようとしてください。
そして、「企業から求められる人材とは何なのか」を考えてください。

これができない学生さんは、就活時に企業から求められず、
自分の思い描くキャリアプランを描けなくなる可能性があります。


以上、何かしらのヒントになれば幸いです。
 
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