2010年12月28日火曜日

若者の就職難-中小企業をなぜ選ばないのか?

こんにちは。ブーサンです。

先日NHKで「若者の就職難」について議論する番組が放映されました。

その内容は就活中である3・4回生、企業の採用担当、大学の就職課職員、中学高校の教師、労働組合員、文科省の副大臣、就職関連の識者などが議論するというものでした。

私が彼らの議論の中で最も興味を引かれたのは「学生が中小企業にも目を向けるようにするためには」というお題です。

最近の学生は大手安定志向です。
番組では幾つかの理由が挙げられていました。(記憶違いがあるかもしれませんが、、、)

◆学生の主張
・大手企業には自分の未来が保証される安心感がある
・中小企業に関する情報が少なく、その会社が良いのか悪いのかを判断できない
・就職サイトには大手企業しか載っていない
・就職サイトにも中小企業は載っているが、数が多過ぎて、どの会社がよいのか判断つかない
・親が大手企業を薦める
・中小企業は労働条件が悪い

大体こんなところでした。
これらの主張から読み取れるのは『学生は安定感、安心感を求めている』ということです。

では、ここからは、学生の主張に対する私の見解を述べていきますが、
最初に、私の主張を示しておきます。

◆私の主張
『安定感、安心感を企業に求めるのではなく、自分自身に求めなければいけない時代だ』
『本当に力のある、社会から求められる人材になりさえすれば、それが本当の安定、安心となる』

では、学生の主張を一つずつ見ていきます。

・大手企業には自分の未来が保証される安心感がある
⇒確かに、中小企業と比較して倒産、解雇というリスクは減ります。しかし、大手企業でぬくぬくと過ごし、力をつけてこなかった人材ほど、使い物にならないものはない。
大手でも大規模なリストラや倒産に直面することもあり、その際に力のない者はお先真っ暗となる。

・中小企業に関する情報が少なく、その会社が良いのか悪いのかを判断できない
⇒逆に、大手企業の情報は多いのだろうか?そもそも、ネット上の“良い所だけを抽出した情報”を見て、何の参考になるのだろうか?

・就職サイトには大手企業しか載っていない
⇒そんなことはない。

・就職サイトにも中小企業は載っているが、数が多過ぎて、どの会社がよいのか判断つかない
⇒これは確かにその通り。就職サイトは大手も含め基本的に「良い所」のみが露出されており、どの企業も同じように(良い会社のように)見えてしまう。その結果、判断付かない学生は知っている企業、知名度の高い企業に集中してエントリーするのである。

・親が大手企業を薦める
⇒これは致し方ない。親はこの安定を望むものである。ただ、大手に決まらなかった子供に対して「就職留年」「大学院進学」を薦めるのはどうかと思う。本当に子供の幸せを願うのであれば、中小企業であっても優良と呼べる企業を年配者としての経験を武器に探してあげるのも良いのではないか?

・中小企業は労働条件が悪い
⇒これもその通り。ただ、これにはあくまで“現時点では”という注釈がつく。中小でこれから伸びていく企業を見つけ、その中で昇進することにより、ゆくゆくは大手企業の従業員以上の給与や名声を手に入れることは可能である。大手にはこのような大きなチャンスを手にするには中小以上に多くのライバルに勝ち、さらに運を味方につけなければならない。


◆まとめ
現在は「会社に依存する」時代ではなく、個々がそれぞれの力を示しあう時代です。
会社が社員の未来を約束する時代は終焉を迎えています。
自分の未来を切り開くことが出来るのは自分だけです。
中小企業にはその力を伸ばすチャンスが大手よりも多く存在します。
例え、世間が言う「ブラック企業」に入ってしまったとしても、少し考えてみて下さい。
もしかしたら、ブラックと呼ばれる企業の方が、自分自身の力を短期間で伸ばすにふさわしい場所なのかもしれません。

安定した道しか歩きたくないような人材は「大手企業」も欲しません。
大手も時代に合わせて常に変革を続けなければ生き残れない時代です。


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