2020年5月8日金曜日

学生さん向け投稿:WEB説明会が下手な企業は「だめ」ですか?

今回は学生さん向け投稿です。

2021卒採用の就活戦線は新型コロナの影響を受け、混乱を極めています。特に、後半(2020年3月以降)に動き出した学生さんは大きな打撃を受けていると思います。

一方で、説明会や選考会は「WEB化」が進み、ほとんどの学生さんが「WEB説明会」「WEB面接」を経験しているというデータも出てきています。いまの学生さんは動画世代であり、ITツールにも慣れていることもあり、学生側はスムーズに対応している印象ですが、企業側は正直「四苦八苦」の状態です。

そんないまどきの学生さんからすると、WEB会議システムを使いこなせない企業は「この会社、大丈夫かな?」と映ってしまうのかもしれません。一方で、新型コロナの影響を受け、スピード感をもってWEB化を進め、WEB説明会・面接の運営もスムーズに行う企業を「この会社はいい会社だ!」と思ってしまうのかもしれません。

今回の記事の本題は上記の下線部です。単純に「WEB対応のうまい下手」で企業を判断してしまっていませんか?もっと言えば、「WEBになれている見せ方上手な企業」を過大評価していませんか?

いま、学生さんは多くの企業の「WEB説明会」「WEB面接」を受けています。移動時間がかからないため、多くの企業の選考に参加できますし、横の比較もしやすい状態です。だからこそ、運営がたどたどしい企業は「ダメ」という烙印を押しやすくなってしまっているのです。

※一方、企業の採用担当者は、この機会にWEB対応をしっかり学び、運用に慣れる必要性があるといえます。

選考活動のWEB化の弊害は、「表面的な要素に踊らされやすくなる」ことです。その点を改めて意識していただけると良いと思います。

企業向け投稿:2022卒インターンシップの実施について

引き続き、企業向け投稿です。テーマは「インターンシップ実施」についてです。新型コロナ時代のインターンシップはどのようになるのでしょうか?

①インターンシップのオンライン化
既に大手企業を中心にオンライン化の検討が進んでいます。基本的に「座学メイン」のインターンシップであれば、オンライン対応は十分に可能です。ただし「社内の雰囲気」を感じられるような工夫がないと、学生満足度が低下するリスクもあります。

1週間程度のインターンシップの場合は、「オンライン化する項目」と「リアルで開催する項目」を分けて運用するのが良いでしょう。

②インターンシップ以外のコンテンツを作る
簡単なのは「オンラインOB・OG訪問」です。また、インターンシップの代わりに「オンライン会社見学、仕事体験」などを用意する企業も出てきそうです。

なお、OB・OGは出身大学でなくても良いと思いますが、リクナビやマイナビなどのツールでは「出身大学検索」が検索の軸となるため、大手企業のほうが有利になります。また、インターンシップ以外のコンテンツは「リクナビやマイナビで告知ができない」という課題もあり、この点でも「知名度の高い大手企業」が有利になります。

◆学生の動きは?
2022卒学生の動き出しや「2021卒学生よりも早い」です。理由は明確で「就職不安が増している」から。学生口コミサイト:ワンキャリアの調べによると、2022卒学生は2021卒学生を上回るペースで登録が進んでいる模様です。

2021卒学生の現状としては、夏のインターンシップから動き出していた学生たちは既に内定を得ているケースが多く「高みの見物」状態です。一方で冬のインターンシップから動き出した学生、もしくは3月以降に動こうと考えていた学生たちは「一気に氷河期化」している状態です。後者である先輩を見ている2022卒学生の動き出しが早まるのは必然でしょう。

ということで「2022卒学生の動きは早まる」状況のなかで、企業としては「夏にインターンシップを実施したい」わけですが、リアルでの実施は難しいかもしれません。学生が勝手に集まる知名度の高い大手企業は「インターンシップ以外のコンテンツ」を用意して学生を囲い込むでしょう。中小企業については母集団形成をリクナビやマイナビに頼るほかありません。無理やりにでも「インターンシップ」を実施するためにWEB化の検討を早急に始めたほうが良いでしょう。

企業向け投稿:WEB説明会で実施できる差別化戦略

引き続き、企業向け投稿です。
WEB説明会で実施できる「差別化戦略」についてご紹介します。

通常の対面式説明会と異なり、WEB説明会はまだまだ未開の領域です。逆に言えば、創意工夫により「差別化」しやすい状況です。社内でいろいろとアイデアを出し合い、実施していくことをお勧めします。

本記事では簡単に実施可能な「差別化戦略」をいくつか紹介します。WEB会議ツールごとの機能の違いは考慮しておりませんので、あしからず。

◆こんな差別化もありかも!?説明会編
・背景チェンジ
WEB会議ツールによっては「背景」を変えられるものもあります。(Zoomなどはそうですね。)採用担当者が在宅の場合は「背景を変えて自宅が見えないようにする」というやり方があります。ただ、せっかく背景を変えるのであれば、「実際の会社の風景」をいくつか撮影し、背景画像として用いると、「会社の中から説明会を行っている」雰囲気が演出できます。その中には実際の社員が映っていても良いでしょうし、社内の自慢できるスペースや、製造業の場合は「工場内の画像」を用いても良いでしょう。

・BGMを流す
ちょっと軽い印象になるかもしれませんが、説明途中のポイントとなるタイミングで音楽をかけると、良い演出効果が生まれます。

・会場をわける
これもWEB会議ツールに左右されますが、一旦集めた学生たちを「複数のグループ」に振り分け、グループ討議させるのも面白いです。また、いろいろな会場(部屋)を用意し、それぞれに先輩社員が待ち構え、座談会を開催することも可能です。

・360°カメラを使う
これはちょっとお金がかかりますが、360°カメラを用いたライブ配信も可能です。企業側が複数人が登場するという建付けでなければ、あまり意味はないでしょうが、単純に「なんとなくすごい」という雰囲気が伝わります。余談ですが、インターンシップのオンライン化を各社が進めており、その中では「VRを用いた業務の疑似体験」というプランも出てきています。(学生にはVRを配布)

・待合室を用意する
説明会開始前は「待合室」で待機させ、他の学生との交流を促したり、動画を流したりすることで、開始前に学生のテンションを高める工夫も可能です。

ぱっと思いつくのはこの辺りでしょうか。ただ、もっと面白いことができそうだと感じています。WEB説明会は無限の可能性を秘めたツールです。

2020年5月7日木曜日

企業向け投稿:WEB説明会・WEB面接実施のポイント

引き続き、企業向けに投稿します。
テーマは「WEB説明会・WEB面接実施のポイント」です。

①ツールは何が良い?
WEB会議ツールはいろいろあります。
例)Zoom、Skype、Cisco Webex、Teams、wherebyなど。

 大まかな傾向として、「使いやすいものはセキュリティが甘い」と言えます。個人的な使いやすさ順でいうと、1.Zoom 2.Skype 3.Teams 4.Cisco Webex 5.Wherebyとなりますが、セキュリティレベルが高いのは「Cisco Webex」「Teams」といわれており、「Zoom」はセキュリティの脆弱性が話題になっています。

「Zoom」が問題になった理由は”第三者の侵入”と”認証情報の流出”ですが、いまはリカバーされているといいます。また、テレビ番組などでも「Zoom」を用いているのをよく見かけますし、いまは緊急事態であるため、セキュリティよりも利便性が優先されているのではないでしょうか。

 なお、利用しやすさのカギとなるのは、インターフェース面ももちろんですが、「参考となる解説サイトのボリューム」であると考えています。各サービスの公式ヘルプページは「わけがわからない」ものが多く、一般ユーザーが解説しているページのほうが、圧倒的に見やすく、理解も進みます。認知度の低いサービスの場合は、解説しているサイトが少なく、使いづらいというわけです。「Zoom」「Teams」「Skype」辺りはWeb上に情報量が多く、使いやすいといえるでしょう。「Cisco Webex」は解説しているサイトが少ない点がネックであり、「Whereby」は日本語対応しておらず、日本人向けではありません。(招待される側が使いづらい)

②WEB実施の事前準備<周辺機器>
 カメラ、マイク(ピンマイクが理想)の用意はもちろん、イヤホンもあったほうが良いでしょう。私見ですが、WEB会議においては、映像面よりも「音声面」のほうがストレスになります。互いに「声がしっかり聞こえる」状態であれば、映像が多少悪くても問題ないと考えています。(カメラは平均的に性能が高いですし)
 また「ネット環境」も非常に重要です。しっかりとした通信速度を確保できる環境下で実施されるべきでしょう。(在宅時はつらいものがありますが、、、)

③WEB面接(説明会)の招待文章例
 仮にZoomの場合は下記のような案内文章が良いでしょう。なお、利用デバイスがスマホなのかPCなのかによって説明書きを変えたほうが、学生にとってわかりやすいでしょう。当日の緊急連絡先を明記することも大切です。

◆事前準備(当日までに準備してください)
 既に「Zoom」をインストール済みの方は事前準備は不要です。

――――スマホを利用する場合
 下記リンク先にアクセスして、Zoomアプリをインストールしてください。
 ※インストールするのみで大丈夫です。
 iphoneの場合:URL Androidの場合:URL

――――PCを利用する場合
 下記リンク先にアクセスして、Zoomアプリをダウンロードしてください。
  ダウンロードURL
  ※一番上の「ミーティング用Zoomクライアント」をダウンロードしてください。

◆当日の流れ
――――スマホを利用する場合
 1.実施時間の5分前までに、下記リンク先にアクセスして下さい。
  面接実施URL

 2.名前の入力を求められた場合は「自身の姓名」を入力してください。

 3.カメラとマイクは必ず「On」にしてください。
  カメラとマイクは下部のメニューにアイコンが表示されています。
  タップすると「On」「Off」が切り替え可能です。

――――PCを利用する場合
 1.実施時間の5分前までに、下記リンク先にアクセスして下さい。
  面接実施URL

 2.名前の入力を求められた場合は「自身の姓名」を入力してください。

 3.「コンピューターでオーディオに参加」をクリックしてください。

 4.カメラとマイクは必ず「On」にしてください。
  カメラとマイクは下部のメニューにアイコンが表示されています。
  タップすると「On」「Off」が切り替え可能です。

◆緊急連絡先(お気軽にお問い合わせください)
000-9999-9999

④WEB面接(説明会)が始まったら
 通常の面接(説明会)とは異なり、アイスブレイクの時間を長めに設けたほうが良いと言われています。会社説明会を対面で開催する場合は、学生の多くは10~15分前に来場します。開始時間までの間は、隣の学生や、企業の担当者などと話をして待つケースが多いでしょう。しかし、WEBではそれがしづらいです。また、利用する会議ツールになれる時間も必要です。そのため、「アイスブレイク」の重要性が対面時よりも高まっているのです。簡単なアイスブレイク方法は「一人ひとり、自己紹介する」です。名前だけでよいのです。声を発し、声を聴くだけでも一体感は生まれます。

 また、ネット環境の問題により「途中で落ちてしまう」学生も出てきます。会社説明会の場合は「そのまま進行」する必要が出てきます。1人のために全員を待たせる訳にはいきませんし、落ちた学生にも気を使わせてしまいます。新型コロナの影響により、通信環境は悪化傾向にあるため、途中で落ちてしまう学生は本当に多いです。この「途中で落ちてしまう問題」を解消するために、会社説明会の場合は説明会指示に「途中で落ちてしまうこともあると思いますが、説明会終了後に録画データをお渡しします(またはユーチューブに限定公開でアップします)」と前置きしておくと、この問題を回避できます。機密情報という点で実施できない場合もあるかもしれませんが、この対策が取れる場合は、必ず最初に明言しましょう。

そのほかにも利用する「会議ツール」ごとに色々なポイントがあります。それぞれの会議ツールの特性をしっかり理解し、機能をフル活用して、学生の満足度を高めましょう!

企業向け投稿:新型コロナウイルス時代の新卒採用活動

今日は目線を変えて、この新型コロナ時代に、企業はどのような採用活動を実施しようとしているのか(もしくは検討しているのか)について、解説していきたいと思います。どちらかというと企業の採用担当者向けの記事ですが、学生さんにも参考になると思います。

さて、本題です。

2020年の2月中旬以降、毎日のように「採用活動の在り方」について相談を受けています。その中で採用担当者からよく発せられるのは「他の会社はどうしているのか知りたい」という言葉です。

新型コロナの影響により、大学生の就職活動、そして企業の採用活動が大きく変わり始めています。過去に例を見ない状況であるため、過去の事例は存在せず、「誰もが手探り」の状態です。

そのような状況下で重要となるのが「諸々の情報から状況を判断し、自分で考えてジャッジを下す」姿勢です。現時点で採用活動がうまく進んでいる企業の多くは、これに該当しています。一方、前例主義で他社動向を気にしすぎる企業は、採用活動が停滞気味です。

<採用活動がスムーズに進んでいる企業の特徴>
 ・現状を自主的に判断し、素早く適応している
 (WEB面接、WEB説明会に積極的)
 ・最終面接のWEB化にも前向き

<採用活動が停滞している企業の特徴>
 ・選考のWEB化に後ろ向き、もしくは他社動向を見て判断
 ・WEB化のための動きが遅い
 ・最終面接は対面で実施したい(対面でないと判断できないと考える)

※ちなみに、自粛要請を考慮せず、対面式で選考を進めている企業もごくまれにいますが、これは「学生からの反感を買う」「学生に不安を与える」行動であり、論外でしょう。

なお、5月7日時点で緊急事態宣言は延長され、引き続き、対面式での選考活動が難しい状況です。しかしながら、やや「楽観ムード」が漂いはじめ、一部の企業では対面式での選考活動の再開を視野に入れています。一方で、選考活動(説明会・面接)は不要不急の会合と考える人も存在するでしょう。

対面式を復活させるのか、WEB対応を継続するのか、判断に迷う場面ですが、重要なのは世間の風向きを読むことです。日々、目まぐるしく状況は変わります。それに応じて柔軟に、そして自主的に判断を下し、動ける企業が「採用勝ち組」となることでしょう。
 
| 医師 転職 | 税理士 大阪 || ホームページ制作 |