こんにちは、ブーサンです。
今回は前回に引き続き「企業の採用活動事例」を基に、どのタイミングでどんな所を見ているのかの事例を紹介していきたいと思います。
前回の記事
※この事例は当然フィクションです。
3.グループディスカッション
正直、グループディスカッションは企業によって見方がまちまちであり、
非常に難しいところです。下記のケースはあくまでも「こんな事もある」程度に
捉えて頂ければ幸いです。
◆発言についての悪印象
採用担当:この学生は全く発言していないなぁ。
⇒積極性がない。
他人の発言を遮っているなぁ。
⇒周囲を見ることができない。
訳のわからない話をしているなぁ。
⇒理解力不足。
全体の流れをぶった切っているなぁ。
⇒空気が読めない。
◆発言についての好印象
採用担当:ん、停滞していた話を進ませたな。
⇒主体性、発想力、柔軟性がある。
他人の発言をフォローしているなぁ。
⇒傾聴姿勢、協調性がある。
要点をうまくまとめているなぁ。
⇒要点把握、理解力があるなぁ。
鋭い分析が見られるなぁ。
⇒分析力がある。
良い結論をうまく導いているなぁ。
⇒解決力がある。
◆態度についての悪印象
採用担当:人が話している時に下を向いている
⇒傾聴姿勢がない。
体や手が小刻みに揺れている。
⇒落ち着きがない。ストレスに弱い。
人の目を見て話していない。
⇒ストレスに弱い。コミュニケーションが弱い。
妙に人の話を聞きすぎている。うなずきが大きすぎ。常に意味の無い笑顔。
⇒不自然さを感じるなぁ。
◆態度についての好印象
採用担当:人の話を自然に聞いている。
⇒傾聴姿勢がある。
発言のない人物を気にする。
⇒視野が広い。
話の流れに納得していない人物を気にする。
⇒リーダーシップがある。視野が広い。
堂々としている。
⇒ストレスに強い。自信がある。
◆司会進行役について
司会役は積極性というプラス加点を得るために申し出る学生が多いが、それほどプラスの材料にはならない。また、メンバー次第では損をする可能性も高いことから、個人的にはお薦めしません。
それよりも、司会役をフォローする役割が最も得をするポジションです。司会役の能力が高ければ、それを更に先導するような気の利かせ方を見せる(うまく乗っかる)ことで、自分も同等かそれより少し劣る、程度に演出することが可能です。
また、司会役がつぶれてしまった場合は、そこからフォローすることで、良い印象を与えられるため、損をしにくいポジションです。
司会役のフォロー役というポジションを確保するためには、まずは司会役の意見を誰よりも先に肯定し、協調姿勢を示していくことです。私は味方だけれど、あなたよりは目立ちませんよ。そんな姿勢で臨むとうまくいくことが多いのではないでしょうか。
4.責任者面接
※現場の責任者クラスが登場する面接。
これも、面接官によって見る場所が違い雰囲気も違うため、あくまでも参考程度にご覧下さい。
◆良くあるダメなケース
面接官:何だこいつ、おどおどしているなぁ。
⇒使い物にならん。
何だこいつ、会社のことを全然知らないじゃないか。
⇒勉強不足過ぎ。話にならん。
何だこいつ、将来の目標がないのか。
⇒成長しない奴だ。
何だこいつ、会社に何かを求めてばかりじゃないか。
⇒採用しても会社にメリットがなさそうだ。
◆良い評価を受けやすいケース
面接官:自分をしっかりと持っている。
⇒軸がしっかりしているなぁ。
仕事というものを良く理解している。
⇒仕事の現実(しんどい面など)をしっかりと理解しているじゃないか。
会社のことを良く勉強している。
⇒ウチの会社に入りたい気持ちが伝わってくる。
堂々としている。前に進む迫力がある。
⇒雰囲気があり、使えそうだ。
具体的な目標ややりたい事がはっきりとしている。
⇒伸びる可能性が高いな。
≪注意書き≫
企業の選考活動が終盤に向かえば向かうほど、企業ごとの特色が見えてきます。逆に言うと、通り一辺倒の対策では対処できないことになります。これが新卒採用(就職活動)が『縁』と呼ばれる所以です。
基本的には上記の内容をクリアしていれば、どんな企業でも内定は貰えると思います。但し、クリアしなければならない基準は企業によって変わりますし、どの点を重視しているのかも企業によって変わります。
あくまで参考ですが、現在企業が『学生にココが足りない』と感じているポイントは、
1.貪欲さ(特にお金に関して)
2.自主性(指示待ちにならない)
3.自立性(依存心があまりない)
こんなところです。
終盤戦はこれだ、という解消策はあまりありません。従って、普段の自分をしっかり出すことを考えることをお薦めします。社会人としっかり対等に話が出来るようになることが一番有効な策です。それできまらなければ諦めるほかありません。
ただ、不合格であっても、うなだれてはいけません。落ち込んだ雰囲気により、普段の自分すら出せないのが一番ばからしいことですから。
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