2010年12月10日金曜日

スパルタ研修は「あり」「なし」どっち?

ブーサンです。

今回のテーマは巷で流行りの「スパルタ研修」についてです。
このような研修の「否定意見」「肯定意見」を抽出し、比較してみます。

◆肯定意見
・ゆとり世代は怒られる経験をしていないため、入社後に怒られることに対しての耐性が必要だ。(離職率の低下を狙う)
・表面的な人間関係しか構築しておらず、本気で涙を流した経験もないだろうから、そんな経験を与えることで、意識の変革を起こさせたい。(本気を出させる)
・不条理な経験に乏しい若者に、社会の厳しさを叩き込みたい。(通過儀式)

※()内は研修の意図

◆否定意見
・厳しい経験を身体に叩き込んだ所で、頭で理解しなければ何も変わらない。
・時代錯誤だ。
・企業にとって都合のよい人材を作り上げるためのマインドコントロールだ。


まあ、こんなところでしょうか。
並べてみて気付いたのですが、肯定派も否定派も「現代の新入社員には問題がある」という意見は同じなんですよね。
ただ、スパルタ研修が改善へのアプローチとしてどうなのかで意見が割れているのです。

私個人の意見としては、スパルタ研修は“あり”です。
例えその目的がマインドコントロールであったとしても、その理由が全うであれば“あり”だと思います。

最近の学生はみんな「良い子」です。
「良い子」を悪い言い方で表現すると「甘っちょろい」のです。
生きていくためには少しくらい「汚いこと」でもやらざるを得ない現実を分かっていないのです。

企業は慈善事業をしている訳ではありません。
本当に良い商品・サービスを提供している企業ばかりではないのです。


例えば、自動車メーカーであるA社とB社があるとします。

A社の車:品質はB社より断然よい。価格は200万円。
B社の車:品質はA社に圧倒的に劣る。価格は200万円。

客観的に見て、明らかにA社の車の方が良いですよね。価格が同じで品質が違うのですから当然です。

しかし、こんな状況であったとしても、B社で営業として働く限りは「B社の車は良いですから、買って下さい」と言い続けなければならないのです。
そうしなければ、会社は存続できません。
(B社がもっと品質の良い安い商品を開発しなければならないのは当然ですが、それが出来なくて困っている企業が多い訳なので・・・。)

この状況でB社の営業が「客観的に見てA社の車が良いので、自社の車を買わない方が良いです。」と言ってはいけないのです。
確かに、この言葉によって自分の気持ちは満足させられることが出来るかもしれません。しかし、その言葉はB社で働く他の社員に迷惑を掛けることにもなるのです。

自分が売り上げなかった分、他の社員にしわ寄せが行きます。
自分の発した言葉がお客さん経由で他のお客さんに伝わり、風評被害が出るかもしれません。


この理屈を「やんわりと」伝えて、まだ入社間もない新入社員はそれを理解するでしょうか?
スパルタ研修の是非を問うに当たってのポイントはここにあると思います。

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