2020年11月24日火曜日

学生さん向け投稿:最近の学生傾向と人事の悩みから推察する「コロナ禍の新卒採用面接のポイント」

 引き続きの投稿です。コロナ禍により新卒採用市場は売り手から買い手市場に移行しています。学生さんも考え方を改める必要があります。そこで今回は企業の人事に響くポイントを列挙します。面接時などの参考にしてください。


■最近の学生傾向

仕事とプライベートの切り分け重視

 ex) 飲み会に残業代要求、残業する=無能の感覚、サービス残業=理由にかかわらずNG


ハラスメントに敏感

 ex) 従業員は守られる立場にある、指導=ハラスメント扱い


企業は新人を育てるものという認識

 ex) 受け身で手段を提供しなければ自主的に学ばない


就社意識の低下

 ex) 就職面接時から転職をほのめかす


これらの傾向にうんざりする人事が多く存在します。これを「昭和」「時代遅れ」と揶揄するのは簡単ですが、採用の意思決定者はその世代の人たちです。売り手市場のもとでは「致し方なく許容」していたわけですが、買い手市場に変われば、再度意味を持ち始めます。

企業が求める理想の人物像は、「給与が低くても、献身的に働き、多くの成果をあげ、文句を言わないで会社に尽くす人たち」です。

これを見ると「社畜になれというのか!」と憤る人もいるでしょう。ただ、そうではありません。

企業は利益を追求する組織体です。一方で、利益創出にベクトルを向けず、給与や権利を主張する「ただ乗り社員」が多く存在します。上記に挙げた「学生傾向」はいわゆる「ただ乗り社員予備軍」に該当しやすいわけです。

企業は優秀で利益を創出する、価値を生み出せる社員に対しては「サボってもよいし、休みまくっても構わない、給与もたくさん与えたい」と考えます。一方で、ただ乗り社員については好況時であっても「辞めてほしい」と考えています。(実際は統制上の問題で大っぴらにはできませんが)

企業が要らない人材は「利益を出せない、価値を生めない社員」です。そして最も要らない人材は「利益を創り、価値を生む方向にベクトルが向いていない」社員です。そしてその最も要らない人材を判断する材料として、「学生傾向」に挙げた内容がみられるわけです。

『最近は権利だけを主張する社員が増えた』と人事担当からよく聞きます。その背景には『利益も上げない、貢献性の低い社員のくせに、権利ばかり主張しやがる』という思いがあります。

不況時にはそのような「ただ乗り社員の片りん」を面接で見せるとすぐに不合格が出ます。その点を注意し、自信を客観視して、権利の主張は控えめに面接に臨んだほうが有利になるでしょう。ご参考まで。

学生さん向け投稿:2022卒就活は「売り手市場?」「買い手市場?」「ねらい目業界は?」

 久しぶりの投稿です。新型コロナウイルス感染症の影響が再度、学生さんの就活に影響を与えそうな様子です。


現在の就活市場は「売り手市場」「買い手市場」が混在しています。この記事ではどんなカテゴリに属する学生が売り手・買い手になるのかを解説します。残念ながらこれが現状です。しっかりと受け止め、就活戦略を組み立ててください。


★全体傾向

・理系の情報工学、電気電子工学、建築学辺りは相変わらず人気

・男子は相変わらず有利


<就活に困らない層(一応、売り手市場)>

①上位大学(march以上)・理系人気学科(情報工学、電気電子工学、建築系)男子

②旧帝大クラスの理系男子、及び①の女子


一応はこれまで通りの売り手市場です。かなり有利な立場であると考えてください。

しかしながら、大半の企業はコロナ禍により各社の人事は社内から鋭い目線を向けられている状態です。特に早期退職を募っているような企業内では、「人員削減しているなら、新卒も厳選採用しているよな」というプレッシャーが人事を襲っています。

とはいえ、現状では就活カースト最上位の層であることに違いはありません。


<がんばったら何とかなる>

③旧帝大クラスの文系男子

④上位大学(march以上)の理系男子、文系上位学科(各大学の主要学科)男子

⑤理系人気学科男子


これらの学生もまだまだ有利です。大学での実績やコミュニケーション力次第で、いわゆる大手人気企業からも複数内定が得られるでしょう。


<かなりがんばる必要あり>

⑥上位大学女子、及び文系の主要外学科男子

⑦理系人気学科女子


大手人気企業から内定を獲得しようとすると、相当な頑張りが必要です。インターンシップでの実績、大学内での実績、高いコミュニケーション力、明確なキャリアビジョン、企業への貢献度アピールなど、全ての面でクリアする必要があります。


<業界問わず活動すべき>

⑧上記以外


選り好みする余裕はありません。とにかく精力的に動かなければ、良い就職先は見つからないでしょう。厳選採用の時代は「スペック」がかなり重要視されます。不利な人たちはとことん不利を被ります。それを自覚したうえで動くことで、明るい未来が見えてくるはずです。


★まとめ

とにかく「文系&女子は超絶不利」になりました。人気学科に限り理系学生はまだまだ安泰です。※もちろん技術系就職前提ですが

あと、厳選採用時は「学歴」がかなりものを言います。各社ともに「応募者が殺到⇒効率的な書類選考を模索⇒学歴で切るのが一番簡単」という発想のもと、学歴による足切りが横行します。


★ねらい目業界は?

当たり前ですが「業績の良い業界・企業」がねらい目です。逆に「希望退職募集」「リストラ」「年収減」を行っている企業は採用ハードルが著しく高くなります。

※人員削減するタイミングでは優秀層を採用しなければ、退職者や年収減となった社員が黙っていません。人事もそれを理解した厳選採用を実施します。


具体的なねらい目は、「IT・通信関連」「物流関連」「web関連」「M&A」「建設関連」あたりでしょうか。採用率の高さでいえば「医療・介護」も高いですが、不人気です。なお「製薬会社(MR)」などは採用を絞っており、狭き門です。


なお、専門商社においては「取引先業界」の影響を多分に受けます。業績の良い企業と悪い企業に二分されると思いますので、思わぬねらい目企業があるかもしれません。


★2022卒就活の攻略法は?

各社の業績に注視し、世間の流れを敏感に察知する能力が求められます。短期&中期的にみて業績に不安がなさそうな企業を選ぶべきでしょう。

2020年6月1日月曜日

企業向け投稿:2022卒採用 母集団形成について

今回は企業向け投稿です。

2022卒採用の計画を立てられている企業も多いかと思います。
今回は「コロナ禍の母集団形成」について紹介します。

◆これまでとの違いは?
①インターンシップや選考(説明会・面接)のオンライン化が進む。
 基本は対面実施を予定していたとしても、急遽オンラインに変更になる
 ケースが想定されます。
 企業としては、「対面の場合」「オンラインの場合」の両パターンを想定し、
 準備をする必要が生じています。

②イベントは「計算できない」ものに
 大型イベントは「新たな生活様式に準じた形式」での実施がメインになる模様です。
 未対策での実施は現時点では難しそうですね。

 イベントは申込企業が多いことから「申込のタイミング」がかなり早く、
 日程が近づいてからの取捨選択をする余裕もないため、
 2022卒向けには「計算しづらい」「使いづらい」母集団形成法です。

③大量接触>一気に選考 の流れは難しい
 多くの学生を説明会に呼び、面接に呼び、ふるいにかける方法は
 実施しづらい状況です。
 そのため、「絞り込んでから学生を集める」フローを構築する企業が増えるはずです。

 大手企業ではインターンシップにしても、説明会にしても、
 事前にES提出や面接・筆記試験を挟んだうえで、参加してもらうフローが、
 2022卒の主流になるのではないでしょうか?

◆2022卒で有力視される母集団形成法
①スカウト型ナビサイト
 オファーボックス、キミスカなどのスカウト型ナビサイトの利用が増えるでしょう。
 多くの学生との接触が難しい現状、この流れは必然です。

②ナビサイトの活用強化
 これまでイベントに費やしていた予算を、ナビサイトのオプションに回すケースが
 増えるでしょう。

 例)上位表示オプション、動画サービスなど

③採用HPの拡充
 学生に対面接触できる頻度が落ちるため、採用HP上での内容を充実させ、
 オンライン上での理解促進を促すケースが増えるでしょう。

④ネット広告の活用
 リスティング広告や位置情報広告、SNS広告などの利用頻度が高まりそうです。

◆2022卒採用の重要ポイント
 接せられる学生数が減ることは目に見えています。
 会う前に「いかに厳選するか」が2022卒採用の重要なポイントになるでしょう。

2020年5月19日火曜日

学生さん向け投稿:新型コロナ時代のインターンシップ

今回は新型コロナ時代のインターンシップについて書いていきます。

3回生の夏休みにインターンシップへ参加することが「就活のスタート」であるというのが、多くの学生さんの認識かと思います。実際に、採用する企業側も「夏のインターンが採用活動のスタート」であると考えています。特に、大手企業においては「夏のインターン組から内定者の半数以上が出る」ケースも多々あるため、大手企業を志望する学生さんは絶対に参加したほうが良かったです。(コロナ時代では不透明)

では、このインターンシップは新型コロナの影響を受けるのでしょうか?
影響を受けるのであれば、どのように受けるのでしょうか?

今日はこの辺りを主観で書いていきます。あたるかどうかはわかりませんが、ご参考まで。

Q.インターンシップはコロナの影響を受けるのか?

A.2022卒では受けるはずです。各社ともにインターンシップのオンライン化、及びインターンシップ以外で学生と触れ合うコンテンツ作成に躍起になっています。一方で、2023卒以降は「採用熱が急激に下がる」可能性があり、そうなるとインターンシップを実施しない企業が増える可能性が大です。


Q.どのような影響を受けるのか?

A.企業がインターンシップを実施する最大の理由は、とにかく「良い学生とは、いち早く会いたい」ということ。他の会社に取られる前に接点をもちたい。だから実施するのです。

「できれば実施したくない」
「けれども、売り手市場だから仕方なく実施している」

これがインターンシップの実態です。
買い手市場に移行すると「必要なくなる」ものとなります。

2023卒以降は、インターンシップを実施する企業が大幅に減るでしょう。翻って、インターンシップを実施しているということは、それだけ採用意欲が高い企業であるともいえるでしょう。

2020年5月8日金曜日

学生さん向け投稿:WEB説明会が下手な企業は「だめ」ですか?

今回は学生さん向け投稿です。

2021卒採用の就活戦線は新型コロナの影響を受け、混乱を極めています。特に、後半(2020年3月以降)に動き出した学生さんは大きな打撃を受けていると思います。

一方で、説明会や選考会は「WEB化」が進み、ほとんどの学生さんが「WEB説明会」「WEB面接」を経験しているというデータも出てきています。いまの学生さんは動画世代であり、ITツールにも慣れていることもあり、学生側はスムーズに対応している印象ですが、企業側は正直「四苦八苦」の状態です。

そんないまどきの学生さんからすると、WEB会議システムを使いこなせない企業は「この会社、大丈夫かな?」と映ってしまうのかもしれません。一方で、新型コロナの影響を受け、スピード感をもってWEB化を進め、WEB説明会・面接の運営もスムーズに行う企業を「この会社はいい会社だ!」と思ってしまうのかもしれません。

今回の記事の本題は上記の下線部です。単純に「WEB対応のうまい下手」で企業を判断してしまっていませんか?もっと言えば、「WEBになれている見せ方上手な企業」を過大評価していませんか?

いま、学生さんは多くの企業の「WEB説明会」「WEB面接」を受けています。移動時間がかからないため、多くの企業の選考に参加できますし、横の比較もしやすい状態です。だからこそ、運営がたどたどしい企業は「ダメ」という烙印を押しやすくなってしまっているのです。

※一方、企業の採用担当者は、この機会にWEB対応をしっかり学び、運用に慣れる必要性があるといえます。

選考活動のWEB化の弊害は、「表面的な要素に踊らされやすくなる」ことです。その点を改めて意識していただけると良いと思います。

企業向け投稿:2022卒インターンシップの実施について

引き続き、企業向け投稿です。テーマは「インターンシップ実施」についてです。新型コロナ時代のインターンシップはどのようになるのでしょうか?

①インターンシップのオンライン化
既に大手企業を中心にオンライン化の検討が進んでいます。基本的に「座学メイン」のインターンシップであれば、オンライン対応は十分に可能です。ただし「社内の雰囲気」を感じられるような工夫がないと、学生満足度が低下するリスクもあります。

1週間程度のインターンシップの場合は、「オンライン化する項目」と「リアルで開催する項目」を分けて運用するのが良いでしょう。

②インターンシップ以外のコンテンツを作る
簡単なのは「オンラインOB・OG訪問」です。また、インターンシップの代わりに「オンライン会社見学、仕事体験」などを用意する企業も出てきそうです。

なお、OB・OGは出身大学でなくても良いと思いますが、リクナビやマイナビなどのツールでは「出身大学検索」が検索の軸となるため、大手企業のほうが有利になります。また、インターンシップ以外のコンテンツは「リクナビやマイナビで告知ができない」という課題もあり、この点でも「知名度の高い大手企業」が有利になります。

◆学生の動きは?
2022卒学生の動き出しや「2021卒学生よりも早い」です。理由は明確で「就職不安が増している」から。学生口コミサイト:ワンキャリアの調べによると、2022卒学生は2021卒学生を上回るペースで登録が進んでいる模様です。

2021卒学生の現状としては、夏のインターンシップから動き出していた学生たちは既に内定を得ているケースが多く「高みの見物」状態です。一方で冬のインターンシップから動き出した学生、もしくは3月以降に動こうと考えていた学生たちは「一気に氷河期化」している状態です。後者である先輩を見ている2022卒学生の動き出しが早まるのは必然でしょう。

ということで「2022卒学生の動きは早まる」状況のなかで、企業としては「夏にインターンシップを実施したい」わけですが、リアルでの実施は難しいかもしれません。学生が勝手に集まる知名度の高い大手企業は「インターンシップ以外のコンテンツ」を用意して学生を囲い込むでしょう。中小企業については母集団形成をリクナビやマイナビに頼るほかありません。無理やりにでも「インターンシップ」を実施するためにWEB化の検討を早急に始めたほうが良いでしょう。

企業向け投稿:WEB説明会で実施できる差別化戦略

引き続き、企業向け投稿です。
WEB説明会で実施できる「差別化戦略」についてご紹介します。

通常の対面式説明会と異なり、WEB説明会はまだまだ未開の領域です。逆に言えば、創意工夫により「差別化」しやすい状況です。社内でいろいろとアイデアを出し合い、実施していくことをお勧めします。

本記事では簡単に実施可能な「差別化戦略」をいくつか紹介します。WEB会議ツールごとの機能の違いは考慮しておりませんので、あしからず。

◆こんな差別化もありかも!?説明会編
・背景チェンジ
WEB会議ツールによっては「背景」を変えられるものもあります。(Zoomなどはそうですね。)採用担当者が在宅の場合は「背景を変えて自宅が見えないようにする」というやり方があります。ただ、せっかく背景を変えるのであれば、「実際の会社の風景」をいくつか撮影し、背景画像として用いると、「会社の中から説明会を行っている」雰囲気が演出できます。その中には実際の社員が映っていても良いでしょうし、社内の自慢できるスペースや、製造業の場合は「工場内の画像」を用いても良いでしょう。

・BGMを流す
ちょっと軽い印象になるかもしれませんが、説明途中のポイントとなるタイミングで音楽をかけると、良い演出効果が生まれます。

・会場をわける
これもWEB会議ツールに左右されますが、一旦集めた学生たちを「複数のグループ」に振り分け、グループ討議させるのも面白いです。また、いろいろな会場(部屋)を用意し、それぞれに先輩社員が待ち構え、座談会を開催することも可能です。

・360°カメラを使う
これはちょっとお金がかかりますが、360°カメラを用いたライブ配信も可能です。企業側が複数人が登場するという建付けでなければ、あまり意味はないでしょうが、単純に「なんとなくすごい」という雰囲気が伝わります。余談ですが、インターンシップのオンライン化を各社が進めており、その中では「VRを用いた業務の疑似体験」というプランも出てきています。(学生にはVRを配布)

・待合室を用意する
説明会開始前は「待合室」で待機させ、他の学生との交流を促したり、動画を流したりすることで、開始前に学生のテンションを高める工夫も可能です。

ぱっと思いつくのはこの辺りでしょうか。ただ、もっと面白いことができそうだと感じています。WEB説明会は無限の可能性を秘めたツールです。

2020年5月7日木曜日

企業向け投稿:WEB説明会・WEB面接実施のポイント

引き続き、企業向けに投稿します。
テーマは「WEB説明会・WEB面接実施のポイント」です。

①ツールは何が良い?
WEB会議ツールはいろいろあります。
例)Zoom、Skype、Cisco Webex、Teams、wherebyなど。

 大まかな傾向として、「使いやすいものはセキュリティが甘い」と言えます。個人的な使いやすさ順でいうと、1.Zoom 2.Skype 3.Teams 4.Cisco Webex 5.Wherebyとなりますが、セキュリティレベルが高いのは「Cisco Webex」「Teams」といわれており、「Zoom」はセキュリティの脆弱性が話題になっています。

「Zoom」が問題になった理由は”第三者の侵入”と”認証情報の流出”ですが、いまはリカバーされているといいます。また、テレビ番組などでも「Zoom」を用いているのをよく見かけますし、いまは緊急事態であるため、セキュリティよりも利便性が優先されているのではないでしょうか。

 なお、利用しやすさのカギとなるのは、インターフェース面ももちろんですが、「参考となる解説サイトのボリューム」であると考えています。各サービスの公式ヘルプページは「わけがわからない」ものが多く、一般ユーザーが解説しているページのほうが、圧倒的に見やすく、理解も進みます。認知度の低いサービスの場合は、解説しているサイトが少なく、使いづらいというわけです。「Zoom」「Teams」「Skype」辺りはWeb上に情報量が多く、使いやすいといえるでしょう。「Cisco Webex」は解説しているサイトが少ない点がネックであり、「Whereby」は日本語対応しておらず、日本人向けではありません。(招待される側が使いづらい)

②WEB実施の事前準備<周辺機器>
 カメラ、マイク(ピンマイクが理想)の用意はもちろん、イヤホンもあったほうが良いでしょう。私見ですが、WEB会議においては、映像面よりも「音声面」のほうがストレスになります。互いに「声がしっかり聞こえる」状態であれば、映像が多少悪くても問題ないと考えています。(カメラは平均的に性能が高いですし)
 また「ネット環境」も非常に重要です。しっかりとした通信速度を確保できる環境下で実施されるべきでしょう。(在宅時はつらいものがありますが、、、)

③WEB面接(説明会)の招待文章例
 仮にZoomの場合は下記のような案内文章が良いでしょう。なお、利用デバイスがスマホなのかPCなのかによって説明書きを変えたほうが、学生にとってわかりやすいでしょう。当日の緊急連絡先を明記することも大切です。

◆事前準備(当日までに準備してください)
 既に「Zoom」をインストール済みの方は事前準備は不要です。

――――スマホを利用する場合
 下記リンク先にアクセスして、Zoomアプリをインストールしてください。
 ※インストールするのみで大丈夫です。
 iphoneの場合:URL Androidの場合:URL

――――PCを利用する場合
 下記リンク先にアクセスして、Zoomアプリをダウンロードしてください。
  ダウンロードURL
  ※一番上の「ミーティング用Zoomクライアント」をダウンロードしてください。

◆当日の流れ
――――スマホを利用する場合
 1.実施時間の5分前までに、下記リンク先にアクセスして下さい。
  面接実施URL

 2.名前の入力を求められた場合は「自身の姓名」を入力してください。

 3.カメラとマイクは必ず「On」にしてください。
  カメラとマイクは下部のメニューにアイコンが表示されています。
  タップすると「On」「Off」が切り替え可能です。

――――PCを利用する場合
 1.実施時間の5分前までに、下記リンク先にアクセスして下さい。
  面接実施URL

 2.名前の入力を求められた場合は「自身の姓名」を入力してください。

 3.「コンピューターでオーディオに参加」をクリックしてください。

 4.カメラとマイクは必ず「On」にしてください。
  カメラとマイクは下部のメニューにアイコンが表示されています。
  タップすると「On」「Off」が切り替え可能です。

◆緊急連絡先(お気軽にお問い合わせください)
000-9999-9999

④WEB面接(説明会)が始まったら
 通常の面接(説明会)とは異なり、アイスブレイクの時間を長めに設けたほうが良いと言われています。会社説明会を対面で開催する場合は、学生の多くは10~15分前に来場します。開始時間までの間は、隣の学生や、企業の担当者などと話をして待つケースが多いでしょう。しかし、WEBではそれがしづらいです。また、利用する会議ツールになれる時間も必要です。そのため、「アイスブレイク」の重要性が対面時よりも高まっているのです。簡単なアイスブレイク方法は「一人ひとり、自己紹介する」です。名前だけでよいのです。声を発し、声を聴くだけでも一体感は生まれます。

 また、ネット環境の問題により「途中で落ちてしまう」学生も出てきます。会社説明会の場合は「そのまま進行」する必要が出てきます。1人のために全員を待たせる訳にはいきませんし、落ちた学生にも気を使わせてしまいます。新型コロナの影響により、通信環境は悪化傾向にあるため、途中で落ちてしまう学生は本当に多いです。この「途中で落ちてしまう問題」を解消するために、会社説明会の場合は説明会指示に「途中で落ちてしまうこともあると思いますが、説明会終了後に録画データをお渡しします(またはユーチューブに限定公開でアップします)」と前置きしておくと、この問題を回避できます。機密情報という点で実施できない場合もあるかもしれませんが、この対策が取れる場合は、必ず最初に明言しましょう。

そのほかにも利用する「会議ツール」ごとに色々なポイントがあります。それぞれの会議ツールの特性をしっかり理解し、機能をフル活用して、学生の満足度を高めましょう!

企業向け投稿:新型コロナウイルス時代の新卒採用活動

今日は目線を変えて、この新型コロナ時代に、企業はどのような採用活動を実施しようとしているのか(もしくは検討しているのか)について、解説していきたいと思います。どちらかというと企業の採用担当者向けの記事ですが、学生さんにも参考になると思います。

さて、本題です。

2020年の2月中旬以降、毎日のように「採用活動の在り方」について相談を受けています。その中で採用担当者からよく発せられるのは「他の会社はどうしているのか知りたい」という言葉です。

新型コロナの影響により、大学生の就職活動、そして企業の採用活動が大きく変わり始めています。過去に例を見ない状況であるため、過去の事例は存在せず、「誰もが手探り」の状態です。

そのような状況下で重要となるのが「諸々の情報から状況を判断し、自分で考えてジャッジを下す」姿勢です。現時点で採用活動がうまく進んでいる企業の多くは、これに該当しています。一方、前例主義で他社動向を気にしすぎる企業は、採用活動が停滞気味です。

<採用活動がスムーズに進んでいる企業の特徴>
 ・現状を自主的に判断し、素早く適応している
 (WEB面接、WEB説明会に積極的)
 ・最終面接のWEB化にも前向き

<採用活動が停滞している企業の特徴>
 ・選考のWEB化に後ろ向き、もしくは他社動向を見て判断
 ・WEB化のための動きが遅い
 ・最終面接は対面で実施したい(対面でないと判断できないと考える)

※ちなみに、自粛要請を考慮せず、対面式で選考を進めている企業もごくまれにいますが、これは「学生からの反感を買う」「学生に不安を与える」行動であり、論外でしょう。

なお、5月7日時点で緊急事態宣言は延長され、引き続き、対面式での選考活動が難しい状況です。しかしながら、やや「楽観ムード」が漂いはじめ、一部の企業では対面式での選考活動の再開を視野に入れています。一方で、選考活動(説明会・面接)は不要不急の会合と考える人も存在するでしょう。

対面式を復活させるのか、WEB対応を継続するのか、判断に迷う場面ですが、重要なのは世間の風向きを読むことです。日々、目まぐるしく状況は変わります。それに応じて柔軟に、そして自主的に判断を下し、動ける企業が「採用勝ち組」となることでしょう。

2020年4月30日木曜日

学校9月スタート案が採用されたら、就活はどうなるか?

現在、世間を騒がせている学校9月スタート案。
これが実現すると、就職活動はどう変わるのかを想像してみました。

あくまでも現段階での私見ですが、
良かったらご覧ください。

◆入社時期は?
新卒一括採用が蔓延する日本社会においては、入社時期も9月となるでしょう。そして、これを機に、体力のある大手企業は「通年採用」「職種別採用」へシフトするでしょう。中堅中小企業はまだまだ「一括採用」を続けると思います。

◆就職活動時期は?
学部生でみると、3回生の年度末が「夏休み」になるわけです。夏休みが短くなることは考えづらいですから、3回生の末(8月)にインターンシップへ参加し、4回生の頭(9月)から就活開始、というイメージです。

◆競争環境は?
景気動向はさておき、それ以外の要因で競争環境が変わります。最も大きいのは、海外の大学へ留学していた学生たちも、就職活動の標準ルートに乗ることができるようになります。
※これまでは海外留学生たちは、就活のピーク時(3月~5月)にはまだ海外にいたため、「就活に不利な状況」でした。
従って、日本の大学に通う就活生たちは、景気動向に関係なく「これまでよりも競争が激しくなる」ことは間違いないでしょう。
加えて、コロナ不況による氷河期が訪れるとなると、競争倍率はさらに高まるでしょう。

◆通年採用が進むの?
通年採用にマッチするのは「高いスキルを有する」「特定のスキルを有する」学生のみです。要は「明らかに優秀で意識も高い学生」や「高い技術を有する学生」のみが対象となるわけです。その他大勢の標準的な学生は、これまで通り「一括採用」が主流となるでしょう。
なお、通年採用を実施できるのは「知名度の高い大手企業メイン」です。なぜなら、知名度の低い中小・零細企業が実施をしたとしても「学生が集まりづらい」「集める方法はあるが、コストがかかる」から。

◆どんな世界が待っているの?
これまで以上に「優秀な人は大手企業に行く」「標準的な人は中小企業に行く」という世界になるでしょう。それにより二極分化がさらに進むでしょう。

◆優秀な人ってどんな人?
ここでいう優秀とは「学力が高い人」のことを指しません。優秀というよりは、企業にとって「有益」と言い換えたほうが良いかもしれません。

<これまでの優秀像>
 ・特定の技術や知識を有する
 ・コミュニケーション力が高い
 ・芯がある、意識が高い
 ・バイタリティがある など

<これからの優秀像>
 ・特定の技術や知識を有する(理系学生の優位は変わりません)
 ・企業の事業に関する知識、経験、スキルを有する
 ・企業が募集する職種に関する知識、経験、スキルを有する など

要は「即戦力性が求められる」ということです。

企業は、有益な人材については「常にほしい状態」なのです。

そして、学生は「まだどこにも所属していない」状態の人材であり、
企業としても「採用対象としての注目度が高い」わけです。

◆結論:学生さんはどうしたらよいの?
単に就職活動のことだけを考えたら、という前提付きでの提案です。

大学入学後から(できれば志望大学・学部を決定するタイミングから)、

「企業が何をしているのか」を理解しようとしてください。
「企業とは何者なのか」を理解しようとしてください。
そして、「企業から求められる人材とは何なのか」を考えてください。

これができない学生さんは、就活時に企業から求められず、
自分の思い描くキャリアプランを描けなくなる可能性があります。


以上、何かしらのヒントになれば幸いです。

2020年4月23日木曜日

新型コロナウイルス共存時代の就職活動(会社選びの方法)

前回お知らせした通り、
今回はいまだからこそ考えるべき「会社選びの方法」について、
触れていきたいと思います。

イベントや企業の個別説明会自粛(WEB化)が継続するなか、
どのような方法で会社を選べばよいのかわからない。
企業を選ぶ「決めて」がない、などの悩みを抱える学生さんが、
多いのではないでしょうか?

◆現状の会社選びツール
・ナビサイトで情報を得る
・スカウト型サイトに登録し、スカウトを待つ
・就職エージェントを介して情報を得る

いまはおおむね、このような活動をされている方が、
多いのではないでしょうか。

この中で、あまりお勧めしないのは、
「就職エージェントの利用」でしょうか。

理由は、
「エージェントを介して応募すると、採用ハードルが上がる(特に今年は)」
ということです。

エージェントと契約している企業は、
学生を1名採用すると100万円以上の費用が発生します。

コロナ騒動以前であれば、
「それでも人が採れるなら安い」と判断する企業が多かったのでしょうが、
(実際に、エージェントと契約する企業はうなぎのぼりに増えていた)
一気に景気悪化のフェーズへ変わってしまったため、
「採用コストを落とすため、なるべくエージェント経由で採用したくない」
という考えになっている企業もあります。

◆イメージとして
採用残枠1名の状態で、全く同じ評価のAさんとBさんがいたとします。
Aさんは通常応募、Bさんはエージェント経由の応募者であれば、
企業はAさんを優先的に採用し、Bさんは不採用にします。
なぜなら、Bさんを採用したらコストが発生しますが、
Aさんの場合は発生しないから。

全く単純な発想ですよね。
なお、「エージェント経由でしか応募できない企業」など、
新卒採用市場では存在しません。
(中途採用ではよくあります)

売り手市場から、一気に買い手市場へと変貌した現在、
エージェントを使うことは、学生にとって「自ら不利を負う」行為です。

それならば「スカウト型のサイト」のほうがまだよいでしょうね。
(スカウト型でも費用が発生するサイトもありますが)

諸々を考慮すると、
少なくとも2021卒の就活においては、
リクナビやマイナビなどで通常応募受付を行っている企業へ、
地道に応募するしかないでしょう。

◆今年の就活のポイントは?
①WEB化が進み、企業との密な接触ができない分、
 「数多くの企業を周る」ことが大切です。

WEBだから交通費もかかりません。
WEBだから時間効率もあがります。
ネットの情報だけでは何も得られません。

なお、WEB説明会の場合は、できるだけ「録画型」でなく、
「リアルタイム配信型」を選びましょう。
随時質問もできますし、雰囲気も感じられやすいです。

②今後も継続できる事業かどうか、
 担当者に直接聞いてしまおう!

新型コロナの影響で、業績が急速に悪化する企業が増えています。
それらの企業を見極めるためには「直接聞いてしまう」ことが、
一番手っ取り早いです。

本当に問題がない企業の場合は、それ相応の理由を述べてくれるでしょう。
問題がある企業の場合は、歯切れが悪い回答が来るでしょう。

企業担当者にとっては「酷な質問」ですが、
学生さんも不安が大きい(内定取り消しなども含め)ことでしょう。
現状を加味すると、妥当な質問であると言えます。
(それを聞いたからといって、学生の評価を落とす企業は、
 それこそ”影響が大きく、担当者自身も不安に思っている”という
 証になるでしょう)

本日は以上です。
いまお伝えしたいことは、一通り書いたつもりです。
今後はまた思い立ったら更新させていただきます。

2020年4月16日木曜日

久しぶりに投稿、新型コロナウイルスが就職活動に与える影響について

久しぶりの投稿です。

現在、日本全土を混乱に陥れている新型コロナウイルスが、就職活動に与える影響についてまとめます。※2020年4月16日時点

①企業の採用熱
 各社の新卒採用活動に対する熱量は、業種間、企業間で大きく異なります。新型コロナウイルスの影響が「大きい業種」と、「小さい業種」では、採用の熱量がことなることは容易に想像できるはずです。

 影響が大きい業種=採用熱低下
  旅行業、ホテル業、飲食業、アミューズメント業、小売業、一部製造業、一部商社、など

 影響が小さい業種=採用熱変わらず(もしくは上昇)
  スーパー、薬局、食品、インフラ、公務員、医療関連、製薬、IT、通信、一部製造業、一部商社など

 製造業や商社については、「取り扱うもの」により、 影響の大小が異なります。ここではざっくりだけ書きますと、
  自動車関連⇒影響大、採用熱低下傾向
  日用品関連⇒影響小、採用熱キープ
 このようなイメージです。

②企業の採用活動
 各社ともに「WEB選考」への切り替えを進めています。多くの企業が説明会をWEB化し、面接のWEB化も徐々に進んでいます。最終選考までの全工程をWEB化しているケースも多くあります。

③2021卒:新型コロナウイルス騒動以前の採用熱
 2018年卒採用~2020年卒採用までは、ほぼ全業種で「採用熱が高い」状態であり、いわゆる「超売り手市場」でした。
 しかし、2021卒採用においては、新型コロナウイルスの影響が生じる前から、金融、自動車関連については「やや採用熱が低下」していました。特に「文系職採用」については、採用熱の低下傾向が強く、「そもそも2021卒採用は文系に限り、弱い売り手市場」となっていたのです。

④文系、理系の違いによる有利不利の差
 ここ数十年、「文系=就職不利 理系=就職有利」の構図は変わっていません。新型コロナウイルスの影響が大きな業種であっても、「理系学生の採用熱は高い」企業も多々あります。一方で、文系学生については、「騒動が収まるまで様子を見て、何なら採用しなくてもよい」とまで考え、採用活動における優先順位を下げているのが現状です。

⑤理系学生なら安心なの?
 一概に理系ならOKというわけではなく、理系の中でも企業需要の高い系統の学問を専攻している学生が、圧倒的に有利です。

 企業需要の高い専攻分野
  情報工学、電気電子工学、機械工学、建築学
 
 企業需要の低い専攻分野
  生物、農学、理学系(化学、数学、物理など)など

⑥理系で人気の専攻分野だから安心なの?
 条件付きで安心です。

  安心
   ⇒インターンシップ時期から動いており、企業から既に内定が出ている
 
  安心できない
   ⇒3月から本格的に就活しようとしていた

 企業は理系かつ人気専攻分野の学生を求めますが、そのための対策を「既に昨年夏」から実施しています。要は、3月1日時点で「大半の理系学生採用を終えている」、即ち2021卒採用はもう終わった企業(特に大手)が多いわけです。

 平時であれば「いい学生が居たら採用したい」ということで、3月以降も採用活動を続けるのですが、今年の状況を加味して、「既に2022卒採用のことを考えている」企業が多いのです。

■学生さんへのアドバイス
<理系学生>
 人気専攻分野の学生
  まだ内定が出ていない(選考途中の企業もない)場合は、売り手市場ではないことを認識し、焦りましょう。
 
 不人気専攻分野の学生
  そもそも不利なので焦りましょう!そもそも「売り手市場ではない」のです。

<文系学生>
 そもそも「売り手市場が弱まって」いました。それに加え新型コロナウイルスです。目一杯あせって動いてちょうどよいくらいです。


もうすでに認識しているかと思いますが、売り手市場は終わりました。
次回記事では「新型コロナ時代の会社選び」について触れてみたいと思います。
 
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